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洋風朝鮮料理に舌鼓−韓式酒家・とっとっ(兵庫県神戸市)

 「韓式酒家」と銘打っているだけあって、酒を飲みながらコリアンフードを楽しんでもらおうというのがお店のコンセプトだ。今年6月にオープンしたばかり。

 韓国式創作料理を手がける料理スタッフは全員20代前半だ。チーフはイタリア料理、居酒屋での経験があるだけに、洋風にアレンジしたものも取り入れている。例えばバルサミコ酢を使ってみたり、朝鮮風の味付けをベースにしながらクリームチーズを加えてみたり。「チーフが日本人なだけに、逆に韓国料理の伝統にとらわれない斬新な発想ができる」と話すのは、オーナーの朴洋子さん(40)とともに店を切り盛りする金錫宏さん(44)だ。

 20、30代の女性客が多い。人気メニューはチヂミ関係。ニラチヂミ、海鮮チヂミなどの注文が多いという。豆腐チゲも人気が高い。同胞にとってはちょっと物足りないくらいの辛さだが、逆にそれが受けているようだ。

 店のコンセプトにふさわしくお酒にもこだわる。いま力を入れているのが焼酎で、常時提供できるものを40種類用意している。水割り、ロック、お湯割りはもちろんのこと、鹿児島で芋焼酎を飲む際に使われる器、黒ヂョカで飲むのも乙だ。寒さがつのるこれからの季節にはもってこいの飲み方だ。

 屋号は甕のハングル読み「とっ」からとった。ソウルの民俗村で昔ながらのキムチの甕を見た金さんが気に入ったためだ。九州で見た焼酎の甕も頭にあったという。

 「場所は三宮駅前の一等地。強豪店がひしめく中で、お客さんの満足度をあげていくために、スタッフ一同『客の目線に立つ』ことをモットーに日進月歩がんばっていきたい」(金さん)(聖)

 おすすめメニュー:にらチヂミ(600円)、豆腐チゲ鍋(880円)、牛串焼き(牛バラ、牛ロース、ねぎ塩タン1串180円、上ミノ串1串160円)

 営業時間:午後5時〜午前0時(ラストオーダー午後11時半)、無休。神戸市中央区北長狭通1−3−1K&Rビル7階(TEL 078・321・3138)

[朝鮮新報 2003.10.29]