歓声、声援、笑いに沸いた「HIROSHIMA オリニ フェスタ」 |
12日、広島朝鮮初中高級学校(附属幼稚班も併設)体育館で、0歳児から小学3年生までの児童を対象にした「ワンパク KIDS みんな集まれ! HIROSHIMA オリニ フェスタ」が催され、ちびっこたちのにぎやかな歓声にわいた。主催は女性同盟広島県本部(呉栄順委員長)。県下の各地から予想を越える244人の児童、保護者らが会場を訪れ、大盛況だった。 ウリ幼稚班に 女性同盟県本部では、地域同胞社会を担う若い世代のニーズに応えようと、数年前から各種イベントを開催してきた。アボジ、オモニ大会(2000年2月)、コリアンレディースニューイヤーズ(新年会、01年1月)、女性同盟55周年記念大会(02年9月)。その中心的役割を果してきたのは若いオモニらで構成された新世代協議会だ。今回のフェスタも、同協議会メンバーを中心に18人の実行委員たちで、5月から準備を進めてきた。 実行委員らは「ネットワーク」「アピール」をコンセプトに同胞宅を訪ね、フェスタ参加を呼びかけた。またあくまで参加する児童、保護者に喜ばれるような手作りのフェスタにしようと、夫の協力も得ながら夜遅くまで準備に取り組んだ。そのかいあってか、当日は予想を上回る参加者。新たに13戸の同胞家庭と接触を持つことが出来たという。関係者は、「ウリユチバン(幼稚班)に園児を1人でも多く受け入れるきっかけになればうれしい」と語る。 「楽しかった」 当日は、午前10時30分からオープニングセレモニーが始まり、初級部オモニたちがカンカンダンス、キムチの歌などを披露、参加者たちは踊りと歌に合わせて体を動かした。
次に、0〜2歳児を対象にした「はいはい・よちよち・よーいどん競走」。元気いっぱいにはしゃぐ子どもたちの姿に、アボジ、オモニたちは大声援を送るなど、会場は和やかな雰囲気に包まれた。 支部対抗なわとび、マシュマロ探し、汽車ごっこなどの各ゲームも、参加者全員に好評だった。 昼食後、子どもたちはお菓子の買い物、記念写真コーナーを回り、エンディングでは幼稚班オモニたちによる劇「やさいをしっかりたべようね」「オ ヤンテせんせいとあそぼう」が披露された。 10カ月の子どもと参加した金慧京さん(28)は、「子どもはとくに、オモニたちの演劇にくぎづけだった」と言う。家族4人で参加した全和美さん(26)は、「家族全員で楽しめた企画。また催してほしい」と述べていた。 仕事が忙しく子どもと遊ぶ機会が少ないという金尚用さん(青商会会員、34)。「子どもと一緒にとても楽しい1日を過ごすことが出来た。ウリ幼稚班への入園、そして入学も考えているが、通学距離が遠いので悩んでいます」。 また、2歳の子どもと参加した河本紀子さん(28)は「これまで朝鮮学校の存在すら知らなかったが、実際に訪ねてみると自然に馴染めた」と話していた。 実行委オモニたちの一言 韓和江さん(32) 準備過程はとても忙しかったが、フェスタは大盛況で、同胞らのネットワークを広めることができて良かった。こうした場をどんどん作っていきたい。 金南順さん(39) 元気いっぱいにはしゃぎ、喜ぶ子どもの姿にほほ笑むアボジ、オモニたちの顔を見ることができたのが一番。頑張ったかいがあった。 金末順さん(35) 同胞社会を取り巻く情勢は厳しいが、こうしたイベントを開くことで同胞らに笑いと力を与えることができる。同胞のために、子どもたちの明るい未来のためにさらに力を注いでいきたい。【女性同盟広島】 [朝鮮新報 2003.10.18] |