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留学同京都、中四国、九州合同サマーセミナー「マダン2003」開催

 留学同京都、中四国、九州合同による「サマーセミナー・マダン2003 in 江田島」が8月29日〜9月1日にかけて広島県江田島青年の家で行われ、各地方から66人の同胞学生らが参加した。

 日本の大学に通う同胞生徒たちの民族性を育み、彼らが朝鮮人としての誇りと自覚を持てるようにすることを目的として開かれた今年のサマーセミナーは、講演会や研究発表会などの学習会からオリエンテーリング、文化公演など、多種多様な内容で行われた。

 「日本の『戦争責任』と『戦後補償』を考える」をテーマに行われた研究発表会では、各地方が準備してきた研究成果を発表。スライドやインタビュー映像などを使った発表を通して、参加者たちはあらためて日本の戦後補償政策の問題点と歴史認識の重要性を認識した。

 2日目の夜には留学同京都による「朝鮮人BC級戦犯」をテーマにした演劇「二重の傷」が行われ、出演者の熱の入った演技に涙ぐむ参加者もいた。

 3日目の夜に行われた文化公演では、サムルノリやプンムル、合唱など、各地方で1カ月かけて練習してきた演目を披露し、最後は広島朝鮮PP歌舞団による公演で大いに盛り上がった。

 留学同九州から参加した金淑美さん(九州大学二年)は、「今回参加して、私たち三世、四世が忘れてはならない事実を見出すことができたし、一世の辛さ、思いを引き継いで生きていかなくてはならないと思った。面倒なことから逃げて生活することは、朝鮮人として生きているとは言えない。こんな時代だからこそ本名を名乗り、強く生きていかなければならないと思った」と感想を述べた。【留学同京都】

[朝鮮新報 2003.10.6]