新鮮素材の一品料理が好評−居酒屋・呑ぐ里(東京都荒川区) |
今年12月でオープンから2周年を迎える居酒屋「呑ぐ里」。「若い世代のオモニたちが子連れでも気兼ねなく楽しめる店を」と、店主の金京生さん(48)と妹の正愛さん(44)が共同で始めた。姉妹で考案したオリジナル創作メニューや新鮮な素材にこだわった一品料理が好評だ。 こればかり必ず頼む客もいるという「塩もつ煮込み」(450円)は、他店ではなかなか見られない一品。もつ煮といえば味噌味でこってりしているといったイメージがあったが、同店のものはその名の通り塩味で煮汁も透き通っている。もつのしっかりとした歯ごたえが良く、あっさりしていていくらでも食べられそうだ。 「ホルモン鍋」(900円)は、「塩もつ煮込み」にキャベツやニラなどの野菜とにんにくを加えて煮込んだもの。もともとは「夏ばて防止に」と考案したが人気のため、通年メニューに加えたという。 「新鮮なものをお客さんに味わってもらいたい」(京生さん)との思いから、肉類は質の良いものがそろう東京・三河島で、刺身や塩焼きにする魚も毎日2、3匹ずつ市場から仕入れている。取材当日も、「あじの刺身」は3人目の客が注文したところで売り切れとなった。これら「本日のおすすめ」にありつきたい人は早めの来店をお勧めする。 どんぐりをモチーフにした手作りののれんや温かみのある土器が並ぶ店内のインテリアは、すべて正愛さんの手によるもの。実は正愛さん、絵本「仙女ときこり―朝鮮の昔話」(神谷丹路作、岩崎書店)の挿絵などで知られる画家でもある。 町屋駅前から徒歩7、8分とあって、「立地条件が決していいとは言えない」(京生さん)が、姉妹の明るい笑顔に会いたくてのれんをくぐる客が後をたたない。(花) おすすめメニュー 生ビール(中、500円)、レバ刺し(600円)、ミニ鍋シリーズ(600円〜) 営業時間 午後6時〜午前0時、第2、4日曜休(日、月の連休時は月曜休)。東京都荒川区町屋3−3−11(TEL 03・5692・3380) [朝鮮新報 2003.10.1] |