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ボリューム満点すじキムチ玉−お好み焼き・仔ぶた(大阪市東成区)

 店を始めて18年目のお好み焼き「仔ぶた」。カウンター席とテーブルが2つの小さなお店だが、アットホームな雰囲気のおかげで連日、常連客でにぎわう。

 「お勧めは、すじキムチ玉(650円)。創業当時から人気の一品です」と話すのは、店主の金貞子さん(60)。

 本場大阪だけあって、価格に見合わないのではと心配になるほどのビッグサイズ。スジ肉とこんにゃくの相性は抜群だ。キムチの辛さが舌を刺激し食欲をそそる。成人男性でも1枚で十分。女性やお年寄りだと1枚を2人で分ける人が多いという。

 「近くでアボジがキムチ屋を経営しているので、キムチはすべてそこから持ってきます。自家製なんでいい味が出ます。お好み焼きの隠し味?それを明かすわけにはいきません」

 ほかにもネギ焼き(700円)が好評だ。プラス150円でモダン焼きもできる。

 他店との違いは、家庭料理も用意している点だ。キムチポッカ、もやしオムレツ、ブタキムチ、からあげ、スタミナ焼、焼魚(各300〜500円)などなど、「オモニの味」を思わせるメニューにはうれしくなってしまう。

 材料の仕入れは金さん自らが行う。「自分の目で見て、新鮮な物を安く仕入れるように心がけています」。

 「今日も阪神が勝つで。今年は絶対優勝や!」。野球中継のある日は、必ず店に応援の声が鳴り響く。金さんは根っからの阪神ファンだ。巨人戦がある2日前には、チケット獲得のために常連客と並びにいくほど。

 「アボジと娘たち4人、お客さんも『トラキチ』です」と話すように、店には「闘魂、猛虎」と書かれた虎ガラのダルマが飾られている。優勝した暁には、客と一緒に筆で片目を入れるのだという。

 「阪神の勢いに少しでもあやかりたいですね。『阪神勝利』の美酒とお好み焼きを共に味わいませんか」(c)

 営業時間 午後6時半〜12時、毎週日曜休。大阪市東成区中道2−7−9(TEL 06・6974・6379)

[朝鮮新報 2003.9.8]