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〈関東大震災−朝鮮人虐殺から80年〉 在日朝鮮青年学生追悼式で採択された青商会、朝青、留学同、共同アピール文

 8月31日に東京荒川河川敷で行われた「関東大震災 朝鮮人虐殺80周年在日朝鮮青年学生追悼式」で採択された青商会、朝青、留学同、共同アピール文は全文次のとおり。

 日帝植民地統治被害者の子孫である私たち在日朝鮮青年学生は、関東大震災80周年を迎えるこの日、多くの在日同胞が無念の死を遂げたこの荒川河川敷に集まった。

 80年前の1923年9月1日、関東地方を襲った大震災に際し戒厳令を布いた当時の日本政府と軍部は、根拠のないデマを流して軍隊、警察、自警団を動員、関東地方各地で6600人余にのぼる同胞を残忍に虐殺するという、許すことのできない蛮行を働いた。

 国を奪われ、血のにじむような苦労の末にたどり着いた異国の地で、すさまじい蔑視のもとに犠牲となった同胞たちの慟哭が今も耳に響いてくるようだ。

 あの時から80年、そして祖国解放から58年が過ぎたこんにちまで、日本右翼勢力が犯した罪は清算されず、その凶悪さ、横暴さ、排他性も何ひとつ変わってはいない。

 日本政府は、歴史的な「朝・日平壌宣言」の中で「日本側は過去の植民地支配によって朝鮮の人々に多大の損害と苦痛を与えたという歴史の事実を謙虚に受け止め、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明した」と述べているにもかかわらず、虐殺された朝鮮人への謝罪と補償はおろかその真相すら解明しようとせず、むしろその事実までも歴史から消し去ろうとしている。

 そればかりか、日本右翼勢力は昨年の秋以降、 総連の各機関や民族金融機関に対する銃撃、爆発物によるテロや、朝鮮学生への暴力行為、「万景峰92」号入港阻止といった反共和国、反総連、反朝鮮人策動を、より卑劣、危険に進めることで日本社会に不安と恐怖心をあおり立てている。

 私たちは、日本右翼勢力が今もって在日朝鮮人の生命と財産を脅かし、80年前の関東大震災での朝鮮人虐殺事件を彷彿とさせる殺伐とした社会的ムードを作りだしていることに対し、大きな民族的怒りをもって断固糾弾する。

 在日朝鮮青年学生のみなさん!

 過去の清算を日本当局が行わないかぎり、在日同胞の民族的尊厳と自主性は完全には回復されず、真の幸福と未来も決してありえない。

 私たちのハラボジ、ハルモニ(祖父母)の無念をきっと晴らすために、日本社会で強まる他民族排斥の動きを打ち破るために、そして在日同胞の真の幸福と未来のために―日帝に奴隷として連れてこられた1世同胞たちの子孫である私たち青年学生は、過去の真実を永遠に記憶にとどめ、良心ある日本の人々と手を取り合って、過去日帝が犯した罪を清算するための闘いにみんなで立ち上がらなければならない。

 青商会、朝青、留学同は、すべての在日朝鮮青年学生に向けて訴える。

 在日同胞の痛ましい過去の歴史をしっかりと認識し、1、2世の愛族愛国の志と伝統を変わることなく受け継いでいこう!

 前世代の歴史の経験と業績を広く世に知らせよう!

 日本の青年たちと連帯、親善を深めながら彼らに正しい歴史を伝え、また日本当局に対し過去の清算と在日同胞への差別政策、弾圧策動是正を求める活動を、先頭に立って推し進めよう!

 1世たちがそうであったように、私たち若い世代も祖国と 総連、同胞社会を守り発展させていこう!

 そして、私たち在日青年学生の団結した力で現在の苦難を乗り越え、自主独立国家の海外公民として民族的尊厳と権利を守って堂々と生きられる未来、自由な夢を描くことのできる未来を切り開いていこう!

[朝鮮新報 2003.9.6]