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手作りキムチが自慢−朝鮮特産物・キムチの店(京都府舞鶴市)

 朝鮮特産物を扱う「キムチの店」。オープンして18年目を迎えた。

 経営者は福井県から嫁ぎ舞鶴に住んで38年になる杜順点さん(64)だ。女性同盟京都府三丹支部の委員長も務めている。

 店内に入るとキムチのにおいが食欲をそそる。所狭しと並べられた朝鮮の乾物は大阪鶴橋の朝鮮市場を思い起こさせる。

 「料理はあんまり得意じゃなかった」と笑う杜さんだが、「シオモニ(姑)の背中を見て覚えた」という手作りキムチ(1キロ=1500円)が地元では評判だ。

 味に深みがあり、コチュカルの具合いも甘すぎず辛すぎず、好評な理由もうなずける。白菜、大根、きゅうりなどのキムチを置いている。

 「最近は日本の方にも人気です。商売をやっている人なんかは、まとめて注文されていきます」

 店を始めたきっかけは、舞鶴港に祖国から貨物船で蟹とマツタケが大量に送られてくるようになってから。それらを売るための業者が必要となった。

 そこから始めたこの商売。蟹とマツタケでは寂しいということで、朝鮮の乾物も売り出すことになった。

 「当時、日本の人たちはマツタケも蟹も大好きで、10キロをまとめて買っていく人が多かった。今はもう扱っていませんけど」

 ほかにもチャンジャやミョンテ、同胞が少ない舞鶴市内ではなかなか見られない豚足(1本300円)も置いてある。「日本の方も珍しがってよく買っていかれます」(杜さん)。

 焼肉用のスジ肉(1キロ2000円)、テッチャンと赤センマイ(牛の第4胃袋、各1キロ1500円)も売れ筋で、自家製のタレもある。

 婚礼、ポンチェ食品、葬祭食品も扱っており、電話1本で注文可能だ。利用客からも、「チェサ(祭祀)のおかずに困ったときなどは頼もしい味方」と好評だ。

 「朝鮮料理を一般家庭で楽しんでくれれば。近くに来た時はぜひ一度立ち寄ってください」(c)

 営業時間 午前10時〜午後6時、火曜日休。京都府舞鶴市引土折原37(TEL 0773・77・1372)

[朝鮮新報 2003.9.3]