〈思い出の日々〉 サマーキャンプに参加して |
私は8月7〜9日に新潟県の越後湯沢で行われた2泊3日の「留学同SUMMER CAMP2003」に参加した。避暑気分で気楽に参加した私は、あとあとバカだったと気付くこととなる。 1日目は、ホテルに着いてすぐに講演会が始まった。講演は焼肉「トラジ」と遊技業「ドリーム&ドリーム」の2同胞企業から役員の方たちが出演され、今後社会に出て行く私たちに、在日朝鮮人としてどのように生きてゆくべきか経験談を交えながら楽しく話していただいた。 講義終了後夕食までの2時間、民族教育の問題、とくに大学受験資格問題について、これまでの経緯と、先日発表された文科省「方針」の問題点について話し合った。ただ講義を聞くよりも話し合いのなかで色々なことを学ぶのが1番だと思っている私にとって、有意義な班集会だった。 夕食後は、「祖国と自分との関係について」、「民族教育について」、「日本における多文化共生社会の実現について」の3テーマに分かれて討論会が行われた。私は民族教育についての討論会に参加した。久々に熱気に満ちた話をして興奮したせいか、あっという間の2時間だった。民族教育の発展のためにみなが団結し、それぞれの役割を果たす重要性を再認識させられた。 2日目は運動会、朝鮮の民俗遊び、クイズ大会など楽しいイベントが目白押し。体力、知力、民族性をフルに出し切って時間も暑さも忘れ、各班が団結している光景を見ながらつくづく「朝鮮人らしいなあ」と思ってしまった。 最後は東京朝鮮歌舞団の公演に感動し、フォークダンスで盛り上がる。みんな疲れているはずなのに朝まで語り合い、「朝鮮人指数」を高め合った。 日焼けした背中の痛みを、後悔ではなく、朝鮮人として生きる経験に代えられたのが、何より有意義に過ごせた証拠だと思う。(高迦耶、江戸川大学3年) [朝鮮新報 2003.8.18] |