三河島の「金華園」といえば、焼肉ファンから絶大な支持を受ける超人気店。金恒満さん（49）、金弘子さん（48）夫婦が開店から２１年間、ひとつひとつ店を作り上げていった。

　７月１１日に新装オープンした。「店内を広げたけれど席数はこれまでと同じ。お客さんがゆったりと座って食事ができるようにした。以前は、ぎゅうぎゅうにつめて座ってもらっていたのでもうしわけなかった」と弘子さん。新装のもうひとつのポイントは、換気口を七輪の上にひとつずつ設置したことだ。上から煙を吸うことで、味がまた一段アップした。

　当店の人気の秘密は何よりも「美味しい」というところに尽きる。特にハラミの人気が高く、脂が全体にちりばめられたその肉質は芸術的ですらある。

　「素材の質に一番神経を使っている。良いものを使う、これだけは譲れない。内臓系、ハラミなど肉の種類によって仕入れ先を変えて、和牛の上ランクのものを毎日仕入れています」と弘子さんは語る。しょうゆや塩など、味の基本となるものも最高級のものを使用する。

　かといって値段はリーズナブルだ。２１年間ほとんど値上げをしていないという良心価格でがんばってきた。遠くから食べに来る客も多く、店の前には行列ができる。

　当店の人気を支えているのは焼肉以外にも刺身類と鍋が充実しているから。刺身では、子袋、ナマコ、豚耳の３種類が人気のベスト３。夏本番のこれから、ビールと刺身で楽しみたい。鍋も焼肉とは一味違った肉の味を楽しめる。日本の鍋と違って暑い季節に合う料理だ。

　１階は七輪で３０席、２階はロースターで１６席。新しくなりさらに利用しやすくなった。（徹）

　おすすめメニュー：ハラミ（８００円）、ハラミ塩（９００円）、ホルモン（６００円）、ヤン（７００円）、子袋刺（７００円）、ナマコ刺（６００円）、豚耳刺（６００円）、チゲセット（１２００円、２人前から）など。

　営業時間　午後５時〜１１時半（ラストオーダー１１時）。定休日なし。TEL　０３・３８０６・２１８９

［朝鮮新報 2003.7.30］