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あいちムジゲ会主催の「養老への旅」第2弾行われる

 あいちムジゲ会主催の「養老への旅」第2弾が7月12〜13日、岐阜県のグリーンハイツ養老で行なわれた。自閉症、ダウン症、先天性難聴、小児麻痺などの障害者(児)8家族と愛知朝高ボランティア、事務局あわせて66人が参加した。

カラオケ、花火など

岐阜県のグリーンハイツ養老で楽しいひと時をすごした参加者ら
先天性難聴の障害を持つ理珠さんは長男の綾汰薫に一生懸命話しかける

 梅雨真っ只中に強行された旅だったが、天気予報が見事に外れて晴れた。子どもたちはおもちゃ入りの氷柱溶かし、水鉄砲、かき氷、温泉を存分に楽しみ、夜はカラオケと花火にボランティア共々楽しんだ。

 一方、子どもたちをボランティアに安心して任せ、大人たちは東京から駆けつけてくれたムジゲ会の申桃順会長を囲み、昨年の祖国訪問、3月のtuttiコンサートのビデオを観ながら、さまざまな意見を交わした。

 発足3年目になるあいちムジゲ会にとって一番の宝は、子どもたちの成長と学生ボランティアの一生懸命な姿だと言える。

 言葉はなくとも「また会えたね」と微笑む子どもたちは、会を重ねる毎に親しみを深めていた。

 汗まみれになりながら、一生懸命に全身で子どもたちと向き合う24人の学生ボランティアたちの頼もしさに、家族はありがたく、のどをつまらせていた。

1期生の励まし

 あいちムジゲ会は、この6月に認証されたNPO法人「コリアンネットあいち」活動の大きな柱の一つとなっている。

ムジゲ会の申桃順会長を囲んで意見を交換するオモニ、アボジたち

 これから法人は支援費制度を利用した事業所設置申請をし、子どもたちの生活、自立支援を行っていくことができる。今までオモニたちが長年やってきた作業所や学校への送り迎えも支援できる。障害者のためのデイサービスもだ。

 これは、今までのあいちムジゲ会のイベントを大切にしながら、ネットワークを拡大するうえでの認識をともにする大切な場となろう。

 今回のイベントにもたくさんの人が支援してくれた。とくに、この春に朝鮮大学校へ入学した「あいちムジゲ会ボランティア1期生」が大学内で集めてくれた募金と手紙を贈ってくれたことは、大きな励ましとなった。

 はじめてボランティアに参加した朝高3年の男子生徒は、「こんなに大変なことを家族は毎日しているんだなと思いを馳せた」と感想を述べていた。

県下3ヵ所で支援

 日常的な生活支援の試み「ノリマダン」を、この夏には県下3カ所で行う予定だ。

 また、支援費制度活用に向けて、ボランティア経験者の愛知朝高生6人が訪問介護員2級を目指し8月に通信受講する。【あいちムジゲ会事務局】

[朝鮮新報 2003.7.22]