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そこが知りたいQ&A−先月の総連中央委拡大会議、何が討議されたか

 Q 先月9日開かれた総連中央委員会第19期第3回会議拡大会議。どのような議題が討議されたのか。

 A 議題は、中央常任委員会活動報告「団結した力で醸成された情勢に主動的に対応して総連と在日同胞社会を守り発展させていくことについて」と「組織問題について」の2つ。活動報告を徐萬述議長が行い、討論の後、決定として採択した。第2議題では、金昭子女性同盟中央委員長を副議長に選出、機構改編が行われた。本紙既報のように現在、各地本部、支部では同決定を貫徹するための執行委員会が開かれている。

 Q 会議はこれまでない厳しい情勢の中で開かれたが、特徴は?

 A 報告や討論を通じて、総連結成以来、経験したことのなかった試練に立ち向かい、その過程で得た貴重な教訓を参加者らが共有したことが挙げられる。

 会議では19全大会、とりわけ昨年の9.17以後の活動状況が総括された。その中でとくに強調されたのは、こういう時こそ同胞組織である総連を信頼し同胞社会を守って行こう、とするウリ同胞たちの熱意がいかに熱いものなのか、このような同胞に依拠し心を一つにするならいかなる困難にも打ち勝っていける、ということだった。

 またこの点を踏まえ、活動家にとって何より大切な事はどのような時でも固い信念、総連組織と同胞に対する責任感を持って自らの使命を果たす良心にあり、そのうえで団結を強化し組織の全力量を注いで同胞にいっそう奉仕する態勢を整えていくその道にこそ、前途を切り開いていける方途がある、ということも指摘された。

 会議でこれらを一致して確認し、今後新たな前進と発展に向け幅広い運動を強力に進める契機を作ったことが最も大きな特徴だといえる。

 Q 来年の20全大会に向けどのような目標を掲げたのか。

 A @民族教育を基本に民族性を守る活動の本格化A生活相談案件の解決率を2倍に拡大するなど、奉仕事業の新たな発展B経営難に陥っている商工人の活路開拓C同胞社会と総連組織を守る対外活動の強化D祖国と共に前進して行くとの民族的愛国路線の堅持、朝鮮民主主義人民共和国創建55周年(9月9日)記念同胞大祝典開催―などだ。

 さらに祖国での戦争を防止し、6.15北南共同宣言にもとづき民族的団結を強化し、統一運動をさらに力強く推進していく事も明記された。

 Q 機構の一部改編はどのようなものか。

 A 活動力を高めるため、総務、文化宣伝、団体の各局を総務局に、国際、統一運動の両局を国際統一局にした。

 また、いくつかの部署が新設された。女性局は、民族性と同胞愛で団結された仲睦まじく豊かで力強い同胞社会を建設するうえで、女性の地位と役割を高めるためのものだ。具体的には、総連活動において多大な部分を担ってきた女性同盟を全総連組織が後押しし、さらに女性が教育、文化、経済、科学技術、同胞奉仕など各分野に進出し、能力を大いに発揮できるように支援していく。

 民族性固守委員会は、民族性を守る運動を全組織と同胞社会を挙げて本格化させるためのもの。固守としたのは、民族性がはく奪されていく深刻な現実から、今は何よりも「守る」事が基本的な要求とされるからだ。また、委員会形態にしたのは専従活動家とともに民族的良心と知識、経験等を持ち、影響力のある有志たちに委員として広く参加を求めていくためだ。

 広報室は、総連の見解と立場を対内外に随時知らせて行こうと言うもの。情勢と内外の動向を逐一、総合的に分析し、対応策を立て、各報道通信手段を使って発信する情報宣伝事業を展開する。

[朝鮮新報 2003.6.21]