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各地の同胞が語る「私とサークル」−バレーボールサークルKYOTO WESTARN(京都府右京)

 KYOTO WESTARNのキャプテンを任されたのが4年前。「ベストを尽くして楽しく」をモットーに続けた4年の歳月は、振り返ってみればあっという間の日々だった。

キャプテン任され…

 幼い頃、四日市女性同盟のバレーボール部で活躍するオモニの姿をみながら育った。私のバレーボールに対する興味はその頃からのものだと思う。四日市初中、愛知朝高時代は一貫してバレーボール部に所属。学生時代、バレーボールは私の青春そのものだった。

 愛知から京都に嫁ぎ、3人の子どもの育児に追われる日々。しかし、その合間をぬっては地域のママさんバレーや女性同盟が主催する全国オモニバレーボール大会に単発で出場する日々を送っていた。そんな時、地元の右京地域オモニたちで結成されたバレーボールクラブのキャプテンをやってくれないか、との依頼をメンバーから受け、気楽な気持ちで承諾したのが同部との出会いだった。

 当時の同部は、専門的な知識を持った指導員がおらず、ストレッチをしながらボールに親しむ程度。地元チームとの交流試合や合同練習だけで終わりがちだった。基礎作りがしっかりしていなかったためか故障者があとを絶たず、なかなか9人そろっての練習にこぎつけない状況だった。

団結が大切

 「ベストを尽くして楽しく」−主将に就任した私はさっそくこの目標を掲げ、チームの心をひとつにまとめることに腐心した。

 まず、女性同盟バレーボール中央大会地域予選で行われた審判講習会をメンバー全員が受けるようにした。ネットの取り付けから始まって規則をきっちり学び直すことで、これまでのルールにおける「いい加減さ」を克服するためだ。

 次にメンバー同士の連絡網を作成、毎月4回の練習をきちんとこなせるように体育館の確保にも奔走した。ユニホームもそろえ、西南、中京地域からもメンバーを募った。このように部の建て直しを図るうち、メンバーの間に少しずつ変化が見えはじめた。「自分ができることは周りに迷惑をかけず、1人ひとりが責任をもって行動しよう」。

 半数以上の未経験者と経験者がともに助け合いながら練習に励み、徐々に試合にも参加するようになった同部だが、まだまだ試合は負けてばかり。まずは試合に慣れ、自分のポジションをしっかり守り、9人の気持ちがひとつにならないとだめだということをあらためて思い知らされる毎日だ。

 どの団体競技もそうだと思うが、バレーボールの醍醐味はチームの心がひとつになった時の一体感にあると思っている。「団結することの大切さ」、これは私自身が、長いバレーボール人生の過程で学んだことだ。

 京都第2初級オモニ会会長との「二足のわらじ」を履く日々、しかしやるからにはきちんと、人と人との関わりを大事にしながら楽しく続けていきたい。バレーボール大好き!(盧貞美、主婦)

[朝鮮新報 2003.6.19]