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リーズナブルな価格が魅力−韓国家庭料理・華の家(埼玉県浦和市)

 「わが民族の料理は焼肉だけではない。本場の家庭料理を日本の人たちに広く知ってもらいたかった」と閔瑛子さん(50)は開店の動機を語る。焼肉店は多いが家庭料理の店が1軒もなかった浦和に店を構えたのが4年前。瑛子さんの思いは実り、多くの日本人が訪れるようになった。

 「華の家」の何よりの魅力は、その価格設定にある。「新宿にある同じような店の半額ぐらい」と瑛子さん。2500円あれば食べて飲んで、満足して帰れるようになっている。居酒屋に立ち寄る気軽さだ。コースは3000円で10品もの料理が並ぶ。プラス1800円で飲み放題。宴会で利用する客が多い。

 客のほとんどが注文するというのがプルコギと海鮮チヂミだ。

 プルコギは普段目にする焼肉とは違い、本場のスタイルをそのまま持ち込んだ。兜型の鉄板に肉と野菜をたっぷりと乗せる。良質の和牛を厳選して使い、野菜は玉ねぎ、ニンジン、ピーマン、エノキ、シメジ、ニラなど盛りだくさん。野菜から出てくる甘さが絶品の味を作り出している。

 海鮮チヂミは溶き汁に貝のダシを使っているところがポイント。弱火でじっくりと焼きあげ、表面はカリッと、中はふかふかしている。熱いうちに食べたい。

 味の基本は瑛子さんの故郷、全羅道の味。「全羅道は塩辛が有名で、この店でも本場から取り寄せたものを使っている。本来はちょっと塩辛いのが全羅道の味だが、日本人に合わせてアレンジしました」と語る。

 店全体に民族の情緒があふれ、ふらりと寄りたくなるお店だ。(徹)

 おすすめメニュー プルコギ(800円、2人前から)、海鮮チヂミ(850円)、鶏カルビ(700円、2人前から)、キムチギョーザ(600円)、チャプチェ(800円)など

 営業時間 午後5時〜11時。年中無休。TEL 048・832・3861 ※姉妹店「韓の華」(東京都北区アークホテル2階、TEL 03・5902・3270)

[朝鮮新報 2003.3.26]