来日した「脱北者」、背後に組織的な勢力 |
1962年に朝鮮に帰国し、94年に南に逃亡した「脱北者」、オ・スリョン(68)が1日、彼らの支援者を自称する2人とともに総連中央活動家の自宅前を訪れ、出勤途中の活動家を脅す行為を働いた。 彼らは玄関前から駅頭まで30分間もこの活動家を取り巻き、自宅前、さらには通勤途中の大勢の日本人の前で、「こいつは殺人者、犯罪者」などと罵倒し誹謗中傷した。 オは南に逃亡した後も、日本をしばしば訪れ、反朝鮮、反 総連キャンペーンを繰り広げてきたことで知られる。 被害を受けた総連中央活動家によると、96年10月に訪日した朝鮮の芸術団を歓送するために新潟を訪れた際、行事を妨害するために来ていたオに、邪魔なのでどいてほしいと言った事があるだけで、面識もなく、無関係の人物だという。 オがこの活動家の住所を知るわけもないのに個人の自宅まで押しかけたことは、背後に彼らを操縦する組織的な勢力があることを示している。 一方、オをはじめとする「脱北者」を自称する者らは、日本のマスコミを同行して6日に 総連大阪府本部、10日には総連中央の玄関前まで押しかけ騒動を繰り広げた。 「観光ビザ」で来日した者が政治集会を開いて反朝鮮、反総連策動を繰り広げ、あげくの果てには個人の自宅まで押し寄せて脅迫するのを、過去日本当局が許したことはない。にもかかわらず、今回ここまで許容したことは、日本当局が彼らを庇護しているとしか思えず、法治国家として考えられないことだ。 ここに、日本当局の反朝鮮、反 総連策動の本質が表れており、こうした騒動が個人の私生活を脅かし人身攻撃を加えるまでに至っていることはとうてい許されない。 [朝鮮新報 2003.3.15] |