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おぎオンマの子育て日記−忘れん坊のオンマ

 チユニの学校では月1回、オモニ会の給食がある。幼稚園から通算3回、給食当日に弁当を持たせてしまった。チユニは外であったことをほとんど話さないので、最初のときは他のオモニに聞いて気がついた。2回目は、弁当があることを隠して、涼しい顔で給食を食べてきた。3回目は先月だ。おかずを蓋によけて、ご飯にカレーをかけてもらったらしい。一人じゃなかったといって、チユニが笑うので、なんだかホッとして一緒に笑った。「ゴンテと2人やってん。今、席が横やねん」。笑いは消えた。ゴンテは7人兄弟ではないか。ゴンテのオンマは、就学前の子もいるのに、いつもきれいだし、余裕があるように見える。それ故に、たまにはそういうこともあるだろうと、笑えるのではなかろうか。私自身は、あまた前科があるせいで、すっかりセルフイメージが悪くなっているので落ち込んでしまう。簡単には直るまいという予感と、律儀に返されてくる給食費の小銭のなる音に打ちのめされる。

 サンホがインフルエンザにかかり、なかなか直らない。普段よりも手がかかるので、ミリョンをおんぶしていることが多い。病院で薬をもらって、サンホに上着を着せた。ミリョンを忘れた! 一瞬、心臓が止まったように感じたが、背中にいるのを思い出し、脱力する。ミリョンは10キロを超えているというのに、私は、なんて力持ちなんだろう。

 大学時代、年度末試験の日、早めに教室へ行って勉強しているうちに、うっかり寝てしまった。目が覚めると、見たこともない教授が、チンプンカンプンの授業をしている。試験会場は隣の教室で、私は単位が取れなかった。思えば、あれが始まりだったような気がする。根が深い。春には、サンホが幼稚園に入る。なにか有効な手立てはないものだろうか。

アッパのひとこと−インパクトで勝負

 久しぶりに高校時代の先輩に会った。ミリョンと同じ年の娘がいる。「将来、ミス朝高を競わせよう」と言う。「いえ、路線が違いますんで。こっちはインパクトで勝負です」と、答えておいた。許せ。アッパだけは心底お前をべっぴんだと思っている。

[朝鮮新報 2003.2.28]