焼肉塾−東京で発足会兼第1回研究会 |
商工連合会・同胞飲食業者協議会と中央青商会・経営企画部の協力を得て結成された「同胞若手飲食業経営者研究会(焼肉塾)」。第1期のテーマは、各地の繁盛店に足を運んでその要因を探り、自店に活かすというもの。各地で研究会を開催し、セミナーや店舗見学、ディスカッションなどを行う。 セミナーは、「経営者としての心構え」「資金調達」「店作り」「業界動向分析」など経営、営業に関する内容を行う。 19日に東京で行われた発足会兼第1回研究会ではまず、準備委員会委員長の株式会社トラジ(東京)の金信彦社長があいさつ。「在日1世、2世が築き上げたわが民族の食文化、焼肉業界を3世、4世の世代が発展させるためには、若き経営者の資質向上とネットワークの構築が不可欠だ」と発足の趣旨を述べながら、「ウリトンポが日本社会に築き上げた朝鮮料理・焼肉業界をこれからもわれわれがリードしていくために、腹を割って真剣に論議していこう。そして、この会を夢と希望を分かち合い、創造力と実行力を養える魅力的かつ刺激的で活力のある会にしていこう」と語り、発足を宣言した。 次に商工連合会・同胞飲食業者協議会の安海元会長、中央青商会の黄元圭会長が祝辞を述べた。安会長は発足を歓迎しながら、「われわれは1世が開拓したこの業界を受け継いだが、次は3世、4世がその汗と涙の結晶、経営ノウハウを受け継ぎ、われわれを乗り越え業界を発展させてほしい」と指摘した。黄会長は、「豊かな同胞社会を築くためにはビジネスネットワークを築くことが不可欠だ」と述べながら、焼肉塾は「20代、10代の後輩および子どもたちに夢と希望を与えるものになってほしい」と強調した。 会の説明、質疑応答の後、運営委員が紹介され、初代会長に選ばれた金信彦氏があいさつをした。 その後、記念講演が行われ、株式会社叙々苑の朴泰道社長が「焼肉は私の天職!―コリアンドリームの創造と実践」と題して自らの経験を語った。 食事会では、商工連合会の金基次理事長が乾杯の音頭を取った。 また、参加者らは会場となった游玄亭の厨房など店内を見て回ったほか、新宿区内などで店舗見学を行った。(羅基哲記者) 参加者のひとこと 趙成徹さん(大阪、34) 「勝ち組」だけの会なのかという質問があったが、そうではない。自分にも悩みがあり、この場を通じて語り合い、解決策を探していきたい。 趙和成さん(西東京、33) 「ハート」で仕事をしており、これが大切だと思っている。若いメンバーで意見を交換することも大事。今後10年で10店舗を目指したい。 徐成俊さん(長野、33) 父母が営む個人店を手伝っているが、いずれは独立し、店舗展開していきたい。そのための受講だ。思いっきり学びたい。 辛甲哲さん(岡山、33) 田舎にある店だが、それなりに悩みもある。都会の店のよい点を学び、自店に活かしていきたい。 金日賢さん(千葉、33) 家の店を継いで3年になる。新しいことをしたいので、参加することにした。 李忠義さん(京都、34) ひとつでも多くのことを学び、京都で一番の店を目指したい。 張春模さん(茨城、27) 店を始めてまだ1年だが、いずれは大きくしていきたい。 [朝鮮新報 2003.2.22] |