子どもが安心して学べる地域社会を−練馬区朝日友好親善の集い |
練馬区朝・日友好親善新春の集いが8日、練馬区役所アトリウムで行われた。集いには、林知二都議会議員、山口文江都議会議員をはじめ区議会議員や地域の日朝友好団体の日本人と地域の同胞ら約150人が参加した。 あいさつに立った総聯練馬支部、宋共明委員長は、朝鮮学校や在日朝鮮人の権利擁護のためにこれまで日本の友人が多くの活動を繰り広げたことに感謝の意を表しながら、「厳しい情勢が続くが、こういうときこそ地域での友好親善活動を深めることが大切だ。その活動が必ず朝鮮と日本の国交正常化につながる」と語った。 次に練馬区を代表し伊藤政寛総務部参事が「区としてこれから、さまざまな違いを乗り越えて友好の取り組みを行っていきたい」とあいさつした。 引き続き、練馬区に在住する朝鮮学校生徒たちによる文化公演が行われ、民族教育の素晴らしさをアピールした。 8年前から朝鮮語や朝鮮料理を学んでいる日本人の会、トラジ会のメンバーによる朝鮮の歌の合唱や、練馬区に本部を置く和太鼓演奏集団、古今流保存会による演奏など、多彩な催し物が披露された。同胞女性たちによる民族楽器と和太鼓のダブルセッションに合わせて民謡メドレーが始まると、参加者全員が手を取り合い友好親善の大きな踊りの輪ができるなど、会場は終始、和やかな雰囲気に包まれた。 集いに参加した元衆議院議員の平田振一郎氏は、「一昨日、平壌から帰ってきたばかり。のどかに旧正月をすごす市民たちの姿が印象的だった。日本でいろいろと報道されているが、平壌の現実は違う。こういうときだからこそ朝・日の友好親善のためにがんばっていきたい」と語った。 また他の参加者たちも、9月17日以降つづいている朝鮮学校生徒に対する暴行事件に言及しながら、「子供たちが安心して学べる環境をわれわれが率先して作っていかなければならない」と語っていた。 [朝鮮新報 2003.2.19] |