KYN神奈川とイベント会社ストレインが3月22、23日に横浜でフェスタ |
コリアン青年のネットワーク作りに取り組むKYN神奈川とイベント会社(有)ストレインが3月22、23の両日、横浜市の赤レンガ倉庫でイベント「オル(얼、朝鮮語で魂)フェスト・イースタイル21.K」を開く。出し物は若手アーティストのライブ、チョゴリファッションショー、同胞障害者のコンサートなど。ひと言でコリアンと言っても生き方、物の感じ方、そしてその表現スタイルはさまざまだ。「それらを一つの場に集めることで刺激し合い、何かを共有できないだろうか」−。両者の思いが一致した。 才能を引き出したい KYN神奈川は、国籍、所属、考え方の違いを超え、コリアンという「共通性」をもとにしたネットワーク作りに取り組んでいる。活動の第1段として昨年2月にイベントを開催。現在、テレビドラマ「高校教師」に出演中で「カレーライスの女」などのヒット曲を飛ばしたタレントのソニン、ボクシング世界チャンピオンの洪昌守選手がゲストとして出演した。
広島のFM局でパーソナリティーとして活躍する李和枝さんが司会を務め、コリアンバンドも参加したイベントのテーマは「スタイル」。参加者がさまざまな自己表現が融合する空間を共有し、互いの生活スタイルを刺激しあうことをねらったという。 事務局の金慶愛さん(29)は、「朝鮮学校に通ったり、朝青に顔を出す人は同胞の中でも一部。日本名で生活し、日本学校に通っている大多数のコリアンに、出自を明らかにして活躍する洪昌守やソニンの存在を通じて自分の生き方を考えてほしかった」と話す。 一方、昨春に産声を上げたストレインは、これから花咲こうとする在日コリアンの若き才能を応援しようとアーティストの卵を発掘し、活躍の「場」を提供している。昨年10、12月と続けて「WHOEVER」と題するイベントを開催。神奈川で活躍中のバンド「Knever land」、コリアンラッパーの「Kp」、民族打楽器の演奏や歌手、チョゴリデザイナー、カメラマンを目指す10、20代の顔ぶれをそろえた。 代表の李龍主さん(24)は、「一人で何かを目指している人たちは埋もれている。隠れた才能を引き出しそれを応援する輪、ネットワークを築いていけば日本社会にコリアンの居場所を築けるのでは」と熱く語る。 ネイルアートも 今回のイベントでは同胞障害者の音楽サークル「tutti」のミニコンサートが初めて実現する。これも同胞をつなげたいとの願いから生み出されたものだ。出演は在日同胞福祉連絡会が始めた音楽サークルのメンバーだが、イベントの企画、運営に携っている゙秀鎬さんが民族打楽器の指導をしていることから話が持ち上がった。 「より多くのコリアンをつなげたい」−KYNとストレインの思いが一致し、共催につながったイベント。22日にはアマチュアバンドのライブショー、同胞障害者のミニコンサート、23日にはスペシャルゲストによるトークライブが行われる。ヘアメイク、ネイルアートのブースも設けられ、チョゴリファッションショーや写真の展示は両日にかけて行われる。ライブの出演者やファッションショーのモデルも募集中だ。目玉は前回のソニンや洪昌守に代わる、当日お楽しみのスペシャルゲスト。 会場:横浜赤レンガ倉庫(JR桜木町駅) [朝鮮新報 2003.2.19] |