JR春日井駅から徒歩５分。お好み焼き、鉄板焼「ぴーけー」。「同胞が集まって学校やサッカーの話を気軽にできる場を作りたい」との思いから、東春初中の教育会会長も務める洪久一さん（48）が妻の申定江さん（48）とともに４年前にオープンさせた。

　支部が近いということもあり、今では立派な同胞の「たまり場」になっている。

　店のうりはさまざまな鉄板焼、お好み焼のほか、チヂミやホルモン焼、唐辛子を入れてピリ辛感を楽しめるピリ辛ギョーザなど数々の朝鮮料理。客の大半が同胞ということもあり、よく出るのも朝鮮料理だとか。

　チャンジャをつまみにビールを飲んでいると、出てきたのは豚キムチ。「ぴーけー」の豚キムチは、豚肉を炒める前に一度湯がくそうで、口の中でとろけるくらいに柔らかい。ふんわりした食感を味わえるチヂミもオススメ。生地に山芋を加えることで、このふんわり感を出しているとのこと。

　最後は寒い季節にはもってこいのチゲを食べて、身も心も温めよう。

　屋号を「ぴーけー」にしたのは、高校時代はキャプテンを務めていたという洪さんのサッカー好きが高じたもの。「最初はレッドカードかイエローカードにしようと思っていた」そうで、店内はサッカー関連のグッズが飾られている。昨年行われたW杯の時には、テレビ局の取材が来るほど同胞のサッカー愛好者たちでごった返した。

　愛知朝高サッカー部OB会会長も務めている洪さんは、朝鮮学校のサッカーレベル向上のため奔走しているそうだ。

　「最近はどれが本職かわからない」と言う洪さんだが、その表情はとても楽しそうだった。（松）

　おすすめメニュー　ピリ辛ギョーザ（４００円）、豚キムチ（６００円）、ホルモン焼（８５０円）、ミックス焼（２０００円）など

　営業時間：午後５時半〜午前２時。TEL　０５６８・８１・１６２１

［朝鮮新報 2003.2.12］