各地で盛大に朝・日親善の集い |
マスコミの反朝鮮、反総連報道が相次ぐ中、年初から各地で、朝・日の友好親善をさらに強め深めていこうと新春の集いが行われている。集いでは、昨年9月の平壌宣言に基づく国交正常化のために尽力していくことなどが強調された。 西東京
西東京地域で恒例の「日朝友好親善新春の集い」が1月30日、立川市内のホテルで行われ、昭島市、府中市、清瀬市、東久留米市の市議会議員や長年朝・日友好運動に携ってきた日本市民、同胞ら約120人が参加した。日朝友好親善三多摩会議、三多摩平和センター、三多摩日朝女性のつどい、 総連西東京本部、西東京商工会、女性同盟西東京本部による実行委員会の主催。 実行委員会は厳しい現実のなかでも日本における朝鮮問題を原点に戻って考えようと、恒例だったパーティー形式の集いに講演会を加え、準備を進めてきた。 講師は前田康博・大妻女子大学教授で、「現下の日朝情勢について」と題して話した。前田教授は「日本人には朝鮮半島の分断解消、統一に結びつく努力をすることで、36年間にわたる植民地支配の一部を償うことができるという意識が求められている。問題はそのような考え方がない点だ」と述べた。 さらに、日本は朝鮮をアジアでともに生きるパートナーとしてはっきり認識し、米国に従属しない独自の関係を築くべきだと強調。「日朝友好と親善が今ほど重みを持っている時はない」と地道な友好運動を訴えた。 2部の懇親会では、女性同盟八王子支部チャンゴサークルの演奏や、文芸同西東京舞踊部・鄭眞さんの独舞「海辺にて」、歌手の全達順、権玲珠さんの「リムジンガン」「オーソレミオ」「黄昏」などの歌が披露された。 千葉 2003年千葉県朝・日友好新春の集いが4日、千葉ペリエ(千葉駅ビル)で行われ、150余人の同胞と県議会や市議会議員、各政党、市民団体、友好親善団体の代表をはじめとする各層の日本人士が参加した。 あいさつを行った宋岩佑 総連千葉県本部委員長は、昨年は朝・日関係において歴史的意義を持つ一年であったと振り返りながら、朝・日関係改善と在日朝鮮人運動の発展のために尽力してくれたことに謝意を表した。 そのうえで、平壌宣言の意義をないがしろにし国交正常化を妨害するさまざまな動きがあるが、互いに力を合わせて朝・日間の友好親善を深めていこうと強調した。 日本人士を代表してあいさつした栗山栄子県議会議員は、日本での反朝鮮騒動について触れながら、拉致問題の一日も早い真相究明と解決を望むとともに、日本の過去の歴史に対する深い反省に基づいた両国間の国交正常化と、朝鮮半島の統一のために努力すると述べた。 祝電の紹介につづいて行われた宴会には、東京朝鮮歌舞団の公演や女性同盟千葉支部サークル「ひまわり」による歌が披露され、会場の雰囲気を盛り上げた。 朝鮮女性と連帯する千葉県女性の会の桑原輝子事務局長は、「情勢が複雑でも 総連の人たちが活気にあふれている姿を見て安心した」としながら、「朝鮮に対する偏見と悪意に満ちたマスコミ報道には嫌気がさすが、こんな時こそ互いに連帯し友好を深めていかなくては」と話していた。 長野 朝・日友好新年会が1月25日、長野市のホテル国際21で行われ、山口わか子衆院議員や日本共産党、社民党の県議会議員、各層の日本市民ら80人と県下の同胞およそ100人が参加した。 清水勇日朝県民会議会長はあいさつで、情勢が厳しい時ほど心を一つにしなければならないとしながら、今年も日朝親善運動を積極的に行っていこうと訴えた。 これに先立ち、長野同胞の新年の集いが同ホテルで行われ、1部では李光相 総連長野県本部委員長が祝電を朗読し、鄭元海県商工会会長のあいさつと講演が行われた。2部では成人式も行われ、新成人に記念品が手渡された。 東京・豊島、中杉 東京都豊島区の朝・日親善新年の集いが1日、区勤労福祉会館で行われ国会議員や区議会議員、各層の日本市民と同胞らおよそ160人が参加した。 集いでは金良光 総連支部委員長、鈴木健三郎豊島区日朝議連会長、小倉秀雄区議会議長、鮫島宗明衆院議員らがあいさつを行い、朝・日国交正常化のための活動を今後も活発に行っていくことを強調した。 集いでは東京朝鮮歌舞団の公演も行われた。 一方東京・中杉支部では、同胞囲碁愛好家と中野区役所の囲碁サークルのメンバーが1月25日、親善対局を行った。 今年で4回目となる今回の対局では、 総連支部が12対6で勝利を収めた。つづいて行われた懇親会には、田中大輔区長と東京都日朝友好促進区議連絡会代表世話人の江口済三郎区議をはじめとする区議、職員と同胞ら30人が参加した。 [朝鮮新報 2003.2.10] |