こだわりの正統派焼肉店−焼肉・焼肉ハウス(東京都練馬区) |
18年前に父親が始めたお店を3年前に金龍さん(35歳)がバトンタッチした。 「高くもなく安くもない平均的なお店」と金龍さんは謙遜するが、父親から受け継いだ焼肉へのこだわりには深いものがある。 まず食材。上質の和牛を厳選し提供する。とくに特上ロース(1200円)は中トロを思わせるような美しさで、これを目当てに来る客も多い。タンやホルモンも絶対に冷凍ものを使わず生肉にこだわる。「食べるとすぐにその違いがわかるので手が抜けない」と強調する。 次に自家製のコチュジャン(唐辛子味噌)。まず麹を発酵させ、もち米を蒸かして一旦冷ましてから加える。そして寝かせる。1週間、手間ひまかけて作る。このコチュジャンがお店の味すべてのベースとなっているだ。 人気メニューの冷麺もこだわりの一品。麺は粉を練るところからはじめ手打ちで作る。スープも牛ダシをいちから取る。 「美味しいか美味しくないかはお客さんが決めることだが、精一杯の努力をして常に一定のレベルで提供するのが食べ物商売の基本。変なものを出すといっぺんにお客さんは逃げていきます」と厳しさを語る。 店のある江古田周辺は焼肉店が多くある激戦区だが、そのこだわりが多くの人の支持をうけ、地域で確固たる地位を築いている。金龍さんの言葉の端々からも父親の味を守ってきた自信と誇りがうかがえる。 常連客のなかには有名なプロ野球選手もいるとのこと。土日には行列ができるほどの人気店だ。ゆっくり食事をするなら平日がねらい目。正統派の焼肉が味わえる。(徹) おすすめメニュー 手打ち冷麺(1000円)、ネギ降りカルビ(1300円)、ネギ降りタン塩(1100円)、温麺(1300円)、ピビン麺(1300円)、テグタン(850円)、ユッケジャン(850円)など 営業時間 午後5時〜12時半。年中無休。TEL 03・3992・0029 [朝鮮新報 2003.2.5] |