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日朝友好京都学生の会が新年会

 ニューイヤーパーティー「カーセアンニョン2003」(主催=日朝友好京都学生の会)が18日、京都市のART COMPLEX 1928で行われ、100人を超す朝・日の学生、関係者らが参加した。

多彩な演目が好評

 パーティーではオープニングにつづき、カヤグムとチャンゴの演奏が行われた。奏者は神戸松蔭女子学院大学3回生の金美香さん(カヤグム)と京都精華大学1回生の宋増美さん(チャンゴ)。

 「練習もできず久しぶりの演奏だったので、うまくできるかどうか不安だった」と言っていたにもかかわらず、場内からは大きな拍手がわきおこった。

 つづいて行われたのは、尹東柱の詩の朗読。尹東柱は同志社大学英文科に在学中の43年7月に「思想犯」として検挙され、45年2月16日に獄死している。

 パーティーではまた、立命館大学・沖縄研究会のメンバーらによる沖縄民謡も披露され、その独特のリズムに誘われて踊りだす参加者もいた。

 公演の最後を締めくくったのは、朝鮮民謡「アリラン」と日本の童謡「赤とんぼ」の重唱。「赤とんぼ」を歌った「学生の会」日本人学生代表でもある梅崎有佳さんが、緊張のあまり歌詞を間違えてしまうという「アクシデント」はあったものの、会場を大いに盛り上げてくれた。

 パーティーでは、親ぼくと交流を深めようと公演のあい間にフリータイムが設けられ、参加者らは留学同京都の学生たちが準備したチヂミなどの朝鮮料理に舌鼓を打ちながら、会話に花を咲かせていた。

 また、会場内には京都朝鮮中高級学校など朝鮮学校に関する写真を展示したスペースもあり、参加者らの関心をひいた。

 パーティーでは、「2次会無料」などの賞品があたる抽選会が行われ、参加者らは2次会に場所を移しさらに親ぼくを深めた。

理解の輪を広げる

 「日朝友好京都学生の会」は、朝鮮半島と日本の真の友好関係構築を目指し、京都、滋賀の大学、専門学校に通う在日朝鮮人学生と日本人学生たちが昨年10月12日に設立した組織。

 これまで月2回の学習会、朝・日学生の文化的、学術的交流、在日朝鮮人問題解決への取り組みなどを行ってきた。

 会の設立以来、最大のイベントとなった今回のパーティーを終え、朝鮮人学生代表の゙民根さん(龍谷大学4回生)は、「何よりも人がたくさん来てくれたのがうれしかった」としたうえで、「こんな時期だからこそ、活動をやめてはいけない。僕はもう卒業だけど、自分たちがやってきたことを土台に、後輩たちにも頑張ってもらいたい」と話していた。

 また、日本人学生代表の梅崎さんも、「本当はパーティーをやろうかどうか悩んだけど、みんながバックアップしてくれたので、こうして成功裏に終えることができた。人と人のつながりはとても大切で、これは民族や人種などによって妨げられるものではない。私はどんなに情勢が悪くても『在日の人と友達』と言えるし、これからは社会にも呼びかけていきたい」と話した。

 「学生の会」では、今後もフィールドワーク(2月16日)などを通じて、会員の拡大と朝・日学生の対話と交流を広げるとともに相互理解の輪を築いていく予定だ。

[朝鮮新報 2003.1.31]