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進む交流

 昨年10月12日に設立された「日朝友好京都学生の会」。京都と滋賀の大学、専門学校に通う日本人学生と在日朝鮮人学生が、朝鮮半島と日本の真の友好関係構築を目指して立ち上げた組織だ。

 18日に行われた学生の会主催の新年会を取材しながら、いろいろと考えさせられた。

 日本人側の代表を務めるのは、同志社大学1回生の梅崎有佳さん。言い方に語弊があるかもしれないが、いたって普通の女子大生だ。高3の時から朝鮮問題に関心を持つようになったそうで、新年会の最中は参加者一人ひとりに「今日は来てくれてありがとう。これからもよろしく」と忙しく場内を回っていた。

 彼女は在日の学生と話す際には、「金さん」とか「李さん」ではなく「オッパ、オンニ」と言う。最近はそれが普通なのかもしれないが、正直なところかなり驚いた。

 新年会を取材しながらもう1つ思ったのは、誰が日本の学生で誰が在日の学生かの区別がほとんどつかないということ。在日の女子学生はチマ・チョゴリを着ている人が多かったのですぐにわかるのだが、男子学生はまったくわからない。

 日本と在日双方の学生たちが分け隔てなく話し、ゲームを楽しみ打ち解ける姿に安堵感を覚えた。

 朝・日首脳会談以後、日本のマスコミの朝鮮に対する「過熱報道」は、ひところに比べればトーンダウンしたものの、いまだ「垂れ流し」的な報道は続いている。その影響で、朝鮮学校や総聯機関に対する嫌がらせも続いている。

 梅崎さんは、今後も地道な活動とともに、さまざまなイベントを通じて社会にアピールしていきたいと話す。「人のつながりの大切さをいつも感じている。人と人がつながるうえで、『日本』とか『在日』とかは関係ないと思う」。

 若い世代では、どんどん交流が進んでいることを実感した。(松)

[朝鮮新報 2003.1.28]