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昨年の同胞結婚相談事業−458人が新たに会員に

 来年10年目を迎える同胞結婚相談事業。年を重ねるごとに同胞たちの間でも知名度は高まっている。昨年の相談事業について振り返った。

地方同士で情報交換

 まずは、「チョンシル・ホンシル」会員数の増加があげられる。昨年新たに会員になった数は458人。釣書を受けた453人を合わせると計911人になる。最も多かったのはうわさを聞いて訪ねてきた人。人づてにやってきた人もおり、相談所の存在が同胞社会に浸透してきていることがわかる。ホームページを見て訪ねてきた人もおり、そういった場合、組織とはまったく縁のない人も少なくない。

 こうして会員になった人たちに相手を紹介するのが相談所の主な事業。昨年の紹介数は全国合わせて1万1577件で、実際に見合いをしたのは1546人いた。

 昨年の成婚者数は208人に達した。

 昨年はとくに、地方センター同士の情報交換が活発化した。対象者を探すうえでひとつの県や地方にとどまらず、範囲が広がったといえる。神奈川、西東京、埼玉、新潟、宮城、三重、岡山相談所などで新たにコンピューターを導入。全国16の県相談所を結ぶオンラインシステムでマッチングを行っている。

イベント数は17回

 「出会いのパーティー」をはじめとするイベント回数は17回で、602人(男性324人、女性278人)が参加した。

 昨年は、都道府県単位でそれぞれ特色あるイベントを企画したのが特徴といえる。

 昨年末に関東センターが企画した「チョンシルホンシルパーティー」。東京・品川プリンスホテルで103人(男性50人、女性53人)を集めて盛大に行われた。100人を超えるパーティーは相談事業始まって以来のことだ。プロの歌手による歌謡ショーも開かれるなど、型にはまらない方法で話題を呼んだ。

 岡山では、地の利を生かして風光明媚の牛窓で「瀬戸の花嫁ツアー」を1泊2日で開催。相談所だけでなく女性同盟、青商会なども協力し、思い出深いイベントとなった。

 東北地方と北海道相談所が中心となって企画した1泊2日の北海道観光を兼ねたパーティーも、「のびのびした気持ちで参加できた」などと参加者に好評だった。4組のカップルが誕生し、1組が結婚。2組が交際中だ。

 その他、定期的に小規模な食事会を開くなど、形式にこだわらない自然な形でのパーティーが目立った。

アフターケア充実

 相手を紹介するだけでなく、結婚が成立した後のアフターケアもより充実化させた。

 結婚式場との連携を深めているのもそのひとつ。より良いサービスを提供できるよう、ホテルや式場が独自の「同胞プラン」を設けるよう務めている。衣裳、貴金属、ビデオ、写真、餅やキムチなどを扱う関連業者を紹介する事業も広がりを見せている。

 式場、業者などを紹介するブライダルガイドブックも定期的に刊行。普及率も高い。

 民族結婚宣伝のための講演事業にも力を入れた。中央センターが7単位、東京は6カ所、大阪は5カ所、愛知は4カ所で講演会を実施し、全参加者数は2650人にのぼった。朝鮮学校の生徒、在米僑胞組織のメンバーらが中央センターを見学した際には、事業内容について詳しく知らせた。

 アンケート調査も実施。現在550人から回答を得ており、今後も続けていく方針だ。 (文聖姫記者)

結婚をトータルに演出する「同胞ブライダルガイドブック」03年度版発行

[朝鮮新報 2003.1.20]