徹底して素材にこだわる−お好み焼き、鉄板焼き・やくやく(大阪市西成区) |
7年前に店をオープンさせた金節子さん(50)。女手ひとつで3人の子どもを朝鮮学校に送りながら店を切り盛りする。 オープン前には大阪中の同業店を食べ歩き、味や盛りつけなどを研究した。おいしいと思ったソースがあれば、そのメーカーの社長を訪ね、直接、アドバイスを聞いた。 徹底して素材にこだわる。モットーは、「安モンは絶対に使わへん」こと。なかでも豚肉が自慢だ。「お好み焼きの王道はやっぱり豚肉。豚肉のまずい店はあかん」。味の秘訣は生地に入れる山芋。「分量が決め手。ほかの材料との相性を考えてバランスよく入れるのがコツ」。もちろん各種トッピングも充実している。 店内はいつも家族連れや常連客でにぎわう。食事に訪れるファミリーから軽く一杯ひっかけて帰る客まで客層は幅広い。地域のオモニたちも週に一度のママさんバレーの練習後によく店を訪れる。 お好み焼き、鉄板焼きだけではなく、スジコン煮やモヤシイタメなどの一品料理、上ミノ、ウルテ、テッチャンなどの肉メニューなど、サイドメニューにも工夫をこらす。とくに、卵の上にコーンとチーズをふんだんにまぶして包み込んで食べるオムチーズは大阪ならではの発想が新しいオモニ自慢の一品。 「最初はぜんぶが手探りやったけど、トンポたちに支えられて今までやってこれた。これからもがんばります」 今日も元気なオモニの声が飛ぶ。(健) おすすめメニュー スジ・コンニャク玉(ネギ焼き、900円)、そばめし(800円)、キムチ豚(鉄板焼き、600円)、オムチーズ(鉄板焼き、500円)、カキホイル(冬限定、800円)など。 営業時間 午後5時〜11時(ラストオーダーは10時30分)。月曜定休日。TEL 06・6633・8989。 [朝鮮新報 2003.1.15] |