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3代目の腕が自慢−鉄板焼き居酒屋・まんぷく(京都府宇治市)

 祖母の孫順伊さん(70)が始めた店を、3代目の孫・金英成さん(25)が半年前から引き継いだ。

 関西ならどこにでもある鉄板焼きとお好み焼きの店だが、「まんぷく」を一味違う店にしているのは、英成さんの経歴である。英成さんはもともとイタリア料理を目指して料理の世界に飛び込んだ。4年前には10カ月間、イタリアで修行を積んだ。日本に戻ってからは日本料理の店で腕を磨いてきた。

 「すぐに店に入らず修行を積んだことがすべていま役に立っている」と英成さん。

 こだわっているのは仕込み。毎日、自分の目で見て新鮮な食材を仕入れてくる。だから「今日のおすすめ料理」が充実しており、10品から20品のおすすめ料理が日替わりでホワイトボードに名を連ねる。

 メインのお好み焼きはキジがふっくらとしてホクホクとした焼き上がり。特製のだしが決め手だが、それは企業秘密とのこと。ボリュームもあり、1枚食べると屋号の通り満腹になる。おすすめの茶碗蒸しもサブメニューとは思えないほど本格的で、職人の味が堪能できる。

 飲み物も京都でおなじみの「赤玉」(赤ワインを焼酎で割ったもの)や山ブドウ酒などバラエティーに富んだ内容で楽しい。

 「好きなものを食べ満足して帰ってもらいたい。すべての料理に自信があります」と胸を張る。その味にひかれて常連で席が埋まる。

 厨房は英成さんが仕切り、接客を孫順伊さんと叔母の金京美さん(39)が担当する。アットホームな雰囲気があふれる店だ。「安心して食べてもらえる気楽な店にしたい」という英成さん。英成さんが店を任されて半年、メニューが充実し日々進化していく店である。

 おすすめメニュー お好み焼きミックス(800円)、焼きそばミックス(700円)、だし巻き(400円)、茶碗蒸し(500円)、ピビンバ(700円)など

 営業時間 午後6時〜12時。定休日火曜。TEL 0774・33・4169

[朝鮮新報 2003.1.8]