京都でエルファムジゲが結成 |
昨年12月、京都で同胞障害者と家族の交流会「エルファムジゲ」が結成された。同胞障害者とその家族をつなぐ「ムジゲ会」は全国に会員を持つが千葉、愛知、大阪、兵庫、山口など地域レベルでも結成が続いている。 発足のきっかけは、NPO法人京都コリアン生活センター「エルファ」(鄭禧淳理事長)がダウン症の子どもを育てる同胞の相談を受けたことだった。障害者に民族教育の機会を設けることや同胞同士語り合う「場」の必要性を感じ、00年10月から月1回、音楽劇やハイキング、座談会、日本の養護学校教員体験者との交流などを通じて家族の輪を広げてきた。 1年以上にわたる交流を通じてきずなは深まり、昨年12月初旬、京都市南区のエルファ事務所で行われた発足の集いには障害者10人を含む家族、ボランティアら約60人が参加。会場は和やかな雰囲気に包まれた。 「エルファ」職員の呉純愛さん(24)はじめ、京都第3初級の教員や日本人ボランティアが障害者たちのためにゲームを交えた音楽劇や演奏を披露。障害者のなかでお姉さん的な存在の尹和嘉子さん(26)が子どもたちの面倒を一生懸命に見る姿や、心身ともに重度の障害を持つ沈正英さん(17)が大勢の仲間に囲まれ、兄弟のように触れ合う姿が感動を誘っていた。 会長に選ばれたy貴善さん(43)は、「親同士のネットワークを強化し、子どもが楽しく過ごせるようにしたい。行政などへの要望などもしていきたい」と抱負を語る。 今後は交流会を続けるとともに、障害や福祉制度に関する勉強会も開いていく。ボランティアも募集中だ。問い合わせは事務局(TEL 075・693・2550)。【「エルファ」】 [朝鮮新報 2003.1.7] |